秋田県農業協同組合中央会には男の職員の親睦を目的とした年間予算50万円が総務部から支出されていた軟式野球部があった。
正式なユニホームも部員全員にそろえてあって、さらに「足裏に6か所の金属の歯つきのスパイク靴」と「牛皮グローブ」が
軟式野球部員には渡されていた。
土曜日に秋田市内の野球グラウンドで野球部の練習があった。
外野にも内野にも部員の選手たちをおいたフリーバッティング練習が行われた。

マウンド上のピッチャーはユニホームの背中にえんじ色の「背番号18番」がまだ34歳の近藤悦応(本名こんどう えつおう)だ。
バッター私
球審はいたのであった。

1球目 外角低めへ速球(見逃しストライク)
2球目 外角低めへ速球(外に2球はずれて見逃しボール)
3球目 コース真ん中低めへ速球(見逃しストライク)
4球目 コース真ん中でベルトの高さからほんの少しバッター前で下に沈む変化球スライダー(打つがファールで真後ろにワンバウンド)
5球目 外角低めへ速球(見逃しストライクでバッターアウト)

近藤悦応は現在54歳だが、当時は三種町の町民たちと早朝草野球チームの仲間たちと
本選が水道橋駅からすぐ近い「エッグドームアリーナ」で毎年民間企業がスポンサーで開催されてきた全国草野球大会への入場を目指していた。