ヨーロッパウナギを食べつくした日本人

「日本のウナギだけではなく、ヨーロッパのウナギも激減しています。ヨーロッパでは2008年からほぼ禁漁に近い措置をとっているけれど、全然回復していないんですね」

「ウナギが激減したのは、中国などでウナギを養殖するために、ヨーロッパの漁師がシラスウナギを獲りつくしたということですか」

「そうです。そして、その輸出先は日本です。でも日本人はヨーロッパウナギを大切に食べていたでしょうか。国産ウナギが高いからとか、そんな感じ。
はっきりいえば食べ散らかしてきたのです。その結果がどうなったのかというと、ヨーロッパウナギを激減させて、現地の伝統的な食文化を破壊してしまった。しかも、そういうことを日本の消費者はまるで知らない」