JA秋田ふるさと 常勤監事の【皆方 均(みなかた ひとし)・通称ミナキン】が自宅の敷地にある小屋で
首つり自殺したように亡くなっていた。享年59才であった。
平成29年(2017)8月20日(日曜日)の事件である。
皆方均氏は平成3年(1991)7月31日にJA秋田中央会を中途退職するまで、新卒で就職した正職員として、
13年間勤務したことは、新聞の記事には載せられていないが、事実である。
平成3年(1991)の5月にJA秋田中央会の経営監査部の経営監査課に皆方均氏は所属していた。
そのときのJAからの電話による実務の質疑応答のひとつは次の通りである。

JA山本町の袴田(はかまだ)総務課長:「(農協の推進)で3月31日に生命共済の共済掛け金は月払いというパターンの新規契約が大量にあったのだが、
                         翌月の4月に大量に解約されていた。JAとしては期末の共済保有高が伸びて、共済連から共済付加収入の金額が
                         わずかだが多い金額になる。しかし共済の新規契約一覧表と既契約一覧表を見ていくと、
                         職員の共済推進目標の年度内達成のためだけに行われた異常な生命共済契約の解約件数だ。
                         内部監査するにはどのような着眼点で調べればいいのでしょうか。」

皆方均:「【KIF(けーあいえふ)】という共済契約者番号から、異常と思われる解約者を共済端末で一件ごとに照会をして下さい。
      月払いの生命共済契約ならば共済掛け金を1回払って、決算期をまたいで、3月31日だけのための共済契約は、
      利用者に得のないことです。共済を推進している職員のためのやり方ですよね、袴田課長ご存知のとおり。
      内部監査である以上は【KIF(けーあいえふ)】での共済端末照会を共済課以外の総務課長がやる場合、共済課長だけは
      座席を外させた上で行うことが肝要です。共済端末操作に明るい女子職員を1人内部監査の補助者とすることです。」


※JA山本町は、JAとJAの合併により、現在はJA秋田やまもと、となっている。