酪農専門3農協青年4月合併へ
 県内の酪農専門農協3組合が14日、2007年4月の合併に向け新潟市内で合併予備契約調印式を行った。合併後の新名称は酪農にいがた農協(本所・新潟市)。これで酪農専門農協は1組合となり、09年をめどに他の出荷団体である総合農協や任意組合との一本化を目指す。

 合併するのは県酪農農協(新発田市)、西蒲酪農協(新潟市)、柏崎酪農協(柏崎市)。合併後の組合員数は265人。年間生乳出荷量は県内出荷量の約半分を占める3万5815トンとなる。

 県内の出荷組合は専門農協のほかに、総合農協と任意組合の計22団体があり、全団体が県酪農協連合会に加盟。県酪連は2000年に、流通や組織の合理化を目指して他の北陸3県の生産者組織と北陸酪農協連合会を発足、生乳の受託販売事業を既に移行している。

 このため、生産・出荷事業の本県一本化と販売事業の北陸酪連への集約を狙いとしており、今後は他の出荷組合を新組合に加入させた上で、県酪連を解散し、新組合が事業を引き継ぐことにしている。

 調印式には組合員ら約50人が出席。合併協議会長の小玉昭吉・柏崎酪農協組合長が「県酪農を衰退させないため組織の一本化を進めたい」とあいさつ、3組合長が契約書に調印した。