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◆◆ケント・ギルバート(夕刊フジ)

─安倍首相をどう見る
 「すごい政治家だ。安倍首相は4月末、米上下両院合同会議での演説で、安保関連法の成立を約束した。リスクはあったが、覚悟を持って語ったのだろう。

私は安倍首相を見ると、信念が強く、ブレなかったレーガン元大統領を思い出す。安倍首相の経済政策『アベノミクス』も、レーガン氏の『レーガノミクス』が語源だった」
─野党や反対派は「憲法違反だ」「戦争に巻き込まれる」などと批判していた
 「的外れな『レッテル貼り』ばかりしていた。『戦争法案だ』と批判していたけど、本当に条文を読んだの? あれは『戦争防止法案』だよ。

『徴兵制になる』なんて、軍事の常識を知らないか、知っていてごまかしている。反対集会に参加する若者は勉強不足。共産党の資料以外で学び直した方がいい」

─反対派は集会などで、安倍首相を「人間じゃない」「バカ」「死ね」などと罵倒していた
 「私は学生時代、ディベート部に所属していた。あのような発言をすれば一発で失格になる。論理性ゼロだ。議論の世界では『水掛け論』『レッテル貼り』『論点ズラし』はルール違反。
相手の説得につながらない。その程度の発言しかできないなら、議論はしない方がいい。日本人が世界で認められているのは品位も大きい。反対派は日本人の品位も汚した」
─中国が9月3日に行った「抗日戦争勝利70年記念」の軍事パレードで雰囲気が変わった
 「世界各国も同じではないか。『中国は歴史的事実を歪曲して、ウソをつく国だ』と知らしめてしまった。習近平国家主席が主導したAIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加を見送る国も出るかもしれない」
 「安倍首相になって日本への信頼は高まっている。今年6月、ドイツでのG7サミットも、安倍首相が議論をリードした。日本メディアはあまり報じないが、海外メディアは報じている。中国による日本たたきは、G7では通用しない」

─連載「ニッポンの新常識」の反響が大きい
 「私は日本が大好きだが、日本人はこれまで目を閉ざされてきた。戦後70年、そろそろ真実を知るべきだ。1つのメディアだけを信じてはダメだ。これからも私の連載を楽しみにしてほしい」
■ケント・ギルバート 弁護士、タレント。自著に『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』(PHP研究所)