ミンダナオ島の南ラナオ州マラウィ市では23日、ISを支持する過激派マウテと治安当局が交戦。ロレンザーナ国防相によると、警察官1人と軍兵士2人が死亡した。
市内には100人以上の武装した過激派がいるとみられ、病院や刑務所が占拠されたほか、カトリック教会も焼き打ちにあったという。
大統領報道官は、「無法な暴力鎮圧と公共の安全のために戒厳令は必要」と述べた。
マラウィ市内には、ISに「フィリピンの指導者」と認定された過激派幹部のイスニロン・ハピロン容疑者も潜伏しているとみられ、戒厳令で国軍は鎮圧作戦を強化する方針。

戒厳令は令状なしでの逮捕が可能となり、マルコス長期独裁政権では人権抑圧に利用されていた。
このためフィリピンでは拒否反応が強く、人権活動家などから批判が起きる可能性がある。(2017/05/24)