突撃隊は失業に喘ぐ下層民が多い大衆組織であったため、
社会主義的な思想を持つ隊員も多く、国防軍などの保守勢力
との連携を深めるヒトラーにとって厄介な存在となり、
1934年6月末から7月初旬にかけてレーム以下突撃隊幹部が親衛隊(SS)
によって粛清された(長いナイフの夜)。
粛清後は勢力を失い、重要な役割のほとんどが親衛隊に移され、
突撃隊は国防軍入隊予定者の訓練を主任務とするようになり、
第2次世界大戦の敗戦まで存続した。