転載

Q. 調子はどうか?

アンディ・ウォーホルのような画像を加工するアプローチを試したり、色々有意義なデータを集める事が出来た。
とても充実しているよ。

Q. 漫画はやらないのか?

やるよ。
これからの10日間は漫画創作への最終的な下準備を行っていく。
多くの人に永く語られる感動的な物語を作りたいね。
僕が長年かけて作り上げてきた漫画論をとことん発揮して行きたい。

Q. 絵について、あなたの絵はラフなタッチの方が上手く感じるという意見があるがどうか?

iPadで描いてるから、そうなるんだろうね。
ちゃんと姿勢を正して描いてない事に加えて、ペンの設定をいじってないというのもあるんだけど
そのせいで僕の絵というのは 線の強弱がないんだよ。
サインペンで描いてるみたいでしょ。

で、サインペンって一定の太さで『安定感』みたいなものは出るんだけど『キレ』が無くなってしまうのね。
それは実はあまりウケが良くない。
アナログからデジタルに移行した鳥山明の絵が、丁度そんな印象になると思う。
アナログ時代に比べてキレがないでしょ。
多分、鳥山さんはペンの設定、そんなにいじってないんだろうなって勝手に思ってるけど。

僕の絵について ラフなタッチが上手く見えたというのなら
それは 細い線でシャープに描いてるからだと思う。
細い線からは『キレ』が生まれるからね。
サインペンとシャープペンシルなら、シャープペンシルの方が上手く魅せる事が出来るよね。
サインペンで出来るのは強く見せる事。
性質としては機敏性・攻撃性と安定・保守の違いになるかな。

Q. iPadだとキレのある絵は描けない?

設定次第だと思うけど、最高級液タブで数千種類のペン先を登録している事を考えると
iPadで本気絵を描くモチベーションはないかな。
基本的にサインペンのようなタッチがデフォになるかな。
ペンを細くすればシャープペンシルのような印象にもなるけど、どちらにしてもベストではない。

やっぱり緩急自在で、キレと安定感を併せ持つ事が可能な液タブこそ、僕を最も輝かせてくれる道具だ。
それはまさに魔法だよ。