中国の旧正月「春節」の時期に合わせ、中国を中心に訪日外国人の誘客に力を入れている鬼怒川温泉(日光市)で17日、同市観光協会主催の「春節祭」が始まった。18日まで。

 今年で12回目。東武鉄道鬼怒川線鬼怒川温泉駅前広場(同市鬼怒川温泉大原)では中華風の正月飾りで観光客を出迎えた。同協会は「回を重ね、イベントを目当てに来る観光客もいる。日光や日本の文化を発信したい」として、日本の昔の遊びのコーナーや人力車体験乗車、着物で街歩きができるサービスを用意した。

 地元の「鬼祭会」は、みこし渡御を披露。沼尾友成会長(42)は「祭りに参加する若い人も少なくなったが、日本文化の心意気を見てもらえたら」とアピール。時折、雪もちらつく寒風の中、みそぎとして冷水をかぶった数人を含めて同会メンバー約20人が威勢の良い掛け声を上げながらみこしを担いで会場を練り歩いた。冷水をかぶり、ふんどし姿でみこしを担いだ男性は「清らかな気持ちになる」と話した。ステージでは和太鼓演奏も披露。グルメコーナーも人気だった。

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