0001名前はないないナイアガラよ!垢版
2016/12/21(水) 22:19:26.21http://itpro.nikkeibp.co.jp/atclact/active/16/121500147/121500001/ph03.jpg
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自動倉庫をバックにして青色のアーム型ロボットが16台、横一直線にずらりと並ぶ。
ロボットは「シュッ、シュッ、プシュー」といった空気音を立てながら、自動倉庫から送られてきたトレーに“手”を突っ込み、指示された個数を正確かつ機敏な動きで取り出していく――。
まるで工場の生産ラインを見ているようだけど、実は、医薬品卸売業の東邦薬品が2014年1月、埼玉県久喜市に開設した物流センター
「TBC(東邦薬品物流センター)埼玉」の光景よ。
合計21台のロボットが、全12工程のうち4工程をこなすの。このほか3工程を自動化していて、手作業は5工程まで減ったわ。
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同じ規模の「TBC東京」と比較すると作業員は半減、単純計算で生産性は2倍。
ロボット化や自動化のコストは、人件費削減などにより3年ほどで回収できる見込みだそうよ。
作業員を減らしながら生産性を高める。これこそが、東邦薬品がロボット化を進めた最大の目的なの。
背景にあるのは人手不足。
「地方では重い荷物を扱える若い人材が集まらない。今後さらに雇いづらくなるのは間違いない。人手ゼロを目指してロボット化に取り組んでいますわ」と、東邦ホールディングスの森久保光男常務取締役開発本部長は話すわ。
もう1つ、東邦薬品がロボット化を進めた目的があるの。出荷ミスの撲滅よ。
医薬品という人命に関わる商品を扱ううえで、出荷ミスはあってはならないこと。
でも手作業では誤ピッキングなどのミスを防ぎ切れないわよね。
人手不足で作業員1人当たりの負荷が高まると、ますますミスが起こりやすくなることが予想されるわ。
そこで、作業工程の各所でセンサーを使った自動検品の仕組みも構築したの。
ロボットがピッキングした商品の重量をセンサーで検知して、出荷指示データと一致しているかを判断するのよ。
目標として掲げる出荷精度は99.99999%(セブンナイン)。
非常に高い数値目標だけど、今のところクリアしているわ。
TBC埼玉では、2014年4月〜2016年3月の2年間で合計6856万4292個の商品を出荷しているの。
このうち誤出荷はわずか6個。出荷精度は99.999991%で、セブンナインを達成したわ。
誤出荷した商品は、バーコードで管理されていない薬袋、尿カップなどの消耗品や、仕入れ時点で既に内容物が間違っていた商品だったの。
ピッキングミスしないとはいえ、ロボットは高額の投資。森久保常務はロボット1台の導入コストを、
「5年間真面目に働いてくれれば時給換算で950円ほどで済みますわ。
今、首都圏の物流センターでは時給1000円以下でパートタイムの社員を雇うのは不可能ですし」と説明してくれたわ。
ただし、人間のように雇ってすぐ仕事を始められるわけではないみたいよ。
ロボットが作業しやすい環境を整えてあげる必要があるみたいね。
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