0001名前はないないナイアガラよ!
2016/12/19(月) 18:50:55.96「配偶者の死後、その親族と縁を切りたい」、「夫と同じ墓に入りたくない」。
そうした人たちの間で“死後離婚”という言葉が広がり始めているの。
■急増 姻族関係終了届
そもそも、法律上、夫婦の片方が死亡すれば“離婚する”ということはないわよね。
”死後離婚”は配偶者の死後、その親族との法的な関係を断ったり、配偶者とは別々の墓に入ったりすることを指す造語なの。
“亡くなった配偶者の親族との法的な関係を断つ”には「姻族関係終了届」という聞き慣れない書類を役所に提出することになるわ。
この届けは、配偶者が亡くなったあと、いつでも提出できるの。配偶者の親族の同意も必要なく一方的に法的な関係を断ち切ることができるものなの。
法務省の戸籍統計によると、平成22年度の「姻族関係終了届」の件数は1911件、それが5年後の平成27年度には2783件に増えているわ。
■“浮気をした夫の妻”として生きたくない
関西地方に住む59歳の女性は、夫の死後に「姻族関係終了届」を提出し、「復氏」という、名字を旧姓に戻す手続きも取ったそうよ。
女性の夫は、今は成人した一人娘が小学生のころから浮気を繰り返していたの。夫は5年前、がんの闘病の末に亡くなったわ。
亡くなったあと、病院に置いていた荷物を整理していたところ、出てきたのが浮気相手との笑顔の写真。携帯電話には、赤裸々なメールのやり取りまで残っていたそうよ。
闘病を支えた女性は、夫への怒りを感じるとともに、“私は妻としてどこがいけなかったのかしら”とみずからを責めるようになり、心身が不安定になったそうよ。
そして、夫の死から2年後。“夫の妻として生き続けたくない”と姻族関係終了届を出し、夫の親族との法的なつながりを断ったの。
女性は「法的な関係が続くことは、夫の生き方を肯定しているように思えて、とても苦痛でしたわ。
夫の戸籍に自分の名前が並んでいたことも耐えられませんでしたの。
今やっと自分自身の人生を歩んでいるという気がしますわ」と話していたわ。
■専門家の分析
配偶者の親族への“絶縁状”とも言える姻族関係終了届。その件数の増加について、家族社会学が専門で東洋大学の元教授の井上治代さんは次のように分析していまるわ。
「届けを出すのはほとんどが女性だと思うよぉ。長い結婚生活の中で、積もった夫やしゅうとめへの不満。
夫の死後、夫の親の介護も、妻である自分にまかされるのではないかという不安。そうした不満や不安が親族としての関係を断つという選択肢につながってるんじゃないかな」。
また、井上さんは、配偶者の死後、別の墓に入ることも”死後離婚”だと言うの。
婚姻関係終了届を出さないまでも生きている時の配偶者やその親への不満から”同じ墓に入りたくない”と考えるケースが多いからだそう。
そして、最近は大きな不満がなくても別の墓に入る”死後離婚”が増えてきたと言うわ。
生きている間は”夫の妻”、しかし、死んだあとは”自分自身”という選択ね。
■“最後くらいは自由に”
関東地方に住む71歳の女性は、ことし8月に自分の墓を購入たそうよ。
夫との仲は良好で、結婚して45年。夫につくし夫の両親の介護とみとりも経験してきたそうよ。
女性は結婚してからの人生を振り返り、”自分自身の人生というより、夫の妻としての人生だったし”と言って次のように話してくれたわ。
「結婚したあとの生活は、妻としての務めの連続だったし。
70代になり“死”を意識するようになるとせめて死んだあとのことは、自分の好きなようにさせてもらいたいと思ったし。
夫も私の考えに理解を示してくれたし」。
女性は、子どもたちに迷惑をかけないため代々続く夫側の墓は夫の死後、「永代供養」してもらう手続きを取ったの。
子ども2人には自分の墓に入ってもらおうと考えているそうよ。
■相続は?子どもとの関係は?
(以下ソース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161214/k10010807091000.html