がんゲノム医療、100病院で検討…全国整備へ

がんの遺伝情報を活用し、一人ひとりに最適な治療を選ぶ「がんゲノム医療」について、全国100か所程度の病院が2018年度から患者向けの診療を始める検討をしていることが、厚生労働省への取材で分かった。
がんの個別化医療が全国で本格的に動き出す。
がんゲノム医療は、がんの原因となる遺伝子変異を調べ、変異に応じた薬を選ぶ治療法。
治療の選択肢がなくなった患者にも効果的な薬が見つかることがある。

厚労省は、中心的な役割を担う「がんゲノム医療中核拠点病院」を公募、3月までに12か所程度を指定する方針。
国立がん研究センター中央病院(東京・築地)などが想定されている。
中核病院は、患者を直接診療する「がんゲノム医療連携病院」とグループを作り、医療を提供する。
厚労省によると、中核病院と連携病院を合わせ、実施医療機関として100施設程度が検討を進めている。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180115-OYT1T50078.html