未知の活断層に評価基準=原発耐震評価に影響も−規制委検討会
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190708-00000073-jij-soci
2019/7/8
YAHOO!JAPAN NEWS,時事通信

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 原子力規制委員会の専門家検討会は8日、原発の審査で考慮する未知の活断層について、新たな評価基準を示した報告書案を大筋でとりまとめた。

 今後の審査に取り入れられれば、既に審査を終えた原発も地震想定の再評価を行うことになる。仮に、従来の想定を大きく上回る場合には、補強工事が必要になるなど影響も予想される。

 原発の審査では、敷地内外の活断層を特定し、その断層が起こす地震をもとに想定される最大の揺れ(基準地震動)を策定。重要な機器や建物などは基準地震動でも十分安全性を確保できるよう求めてきた。

 また、活断層の中には地上に痕跡がないものもあるため、基準地震動の策定にはこうした「未知の活断層」の存在も考慮。これまでは2004年に北海道で起きた地震の揺れをもとに、影響を想定してきた。