【生物】東日本大震災で生じた水域で「川えび」の新種、東京農業大学など発見[04/07]
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東京農業大学、千葉県立中央博物館、首都大学東京、NPO法人「森は海の恋人」(宮城県気仙沼市)からなる研究グループが、気仙沼市の河川でエビ類(十脚目甲殻類)の新種を発見。国内在来の淡水性種として2種目になる。
研究グループは、東日本大震災の津波と地盤沈下によって創出された湿地とその周辺水域の保全を主目的とした調査の一環で、2012年から宮城県気仙沼市において底生動物(ベントス)相のモニタリングを行っている。その過程で、東京農業大学の加藤木侑一博士後期課程1年生が、スジエビ属に分類されるが、これまでに報告のない形態的特徴を持ったエビを採集した。
このエビは国内に広く分布するスジエビ属のスジエビ、いわゆる「川えび」に形態的に酷似するが胸脚のハサミ部がスジエビよりも長い。千葉県立中央博物館の駒井智幸博士が標本を精査した結果、新種と判明した。結果は分子系統解析からも支持されている。
千葉県立中央博物館と国立科学博物館が所蔵する標本、さらに日本DNAデータバンク(DDBJ)登録の塩基配列情報から、本新種は北海道から兵庫県までの日本海側と青森県から宮城県までの太平洋側に分布することが分かった。学名は北海道から東北地方という「北方の」分布を考慮し、「キタノスジエビ(Palaemon septemtrionalis)」とした。
スジエビ属のエビは世界で87種、日本国内では在来11種と外来種チュウゴクスジエビの計12種が報告されている。このうち河川や湖沼に生息する淡水性種はチュウゴクスジエビを除けばスジエビだけで、今回発見したキタノスジエビは2種目の国内在来の淡水性種となる。今回の成果は進化的観点・保全的観点から興味深く、今後はその生態特性を解明していくとしている。
https://research-er.jp/img/article/20190403/20190403155102.png
https://research-er.jp/articles/view/78566
論文情報:【Zootaxa】A new freshwater shrimp species of the genus Palaemon Weber, 1795 (Decapoda:Caridea: Palaemonidae) from northeastern Japan
https://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.4576.2.2
https://univ-journal.jp/25398/ 過去の進化も宇宙線由来って説もあるから
さもありなんやね
人間がもっと進化せんかなあ 宮城って福島の北隣か。
どうしても、疑ってしまうな。 キタノスジエビラ、放射能による突然変異で巨大化して東京を襲うw >>7
それ伊勢エビよりも美味しいの?
食べごたえがあるボリュームだな 昔からいたけど精査する予算も興味もなくて
なんとなく似てるから一緒くたにされてた感じだね 本家スジエビの場合、プランクトン性の幼生が海水でも汽水でも淡水でも育つらしい。
キタノスジエビの場合はどうなんだろう。
この種群では、淡水性のスジエビ、汽水性のスジエビモドキ、外洋性のイソスジエビが
いるが、キタノスジエビはすこし海水の影響がある方がいいのかな。
このグループ全体の淡水適応の進化史の研究に一石を投じるようになると面白そう。 >本新種は北海道から兵庫県までの日本海側と青森県から宮城県までの太平洋側に分布する
もう知られているのなら新種でないだろ >>18
むかしとって保存してあった標本を総ざらえしてみたら、ただのスジエビだと思っていた標本に
新種記載されたキタノスジエビがかなり混ざっていた、という話。 キタノメダカと同じような分布パターンだけど日本列島形成の過程を繁栄しているとかなのかな? >>23
キタノメダカの分布とは、日本海側に分布していないのがだいぶ違っているように見える。
あと、キタノメダカとかヒガシニホントカゲとかとは、
幼生期に海に下ることができる可能性があるので、
海を通じた分布拡大ルートがあるのが多分異なっている。
そこら辺の生物地理学的な疑問を解消するためにも、幼生期の塩分耐性を早く明らかにする必要がある。 >>1
新種発見ですか、すごい!! ってニュースじゃなくて
マジヤバイ系だろ >>25
いや、完全にナチュラルな「新種発見」のニュースだよ。
それも、これまで1種しかいないと思われていたメジャーな種に隠蔽種が潜んでいたのがわかったって話。 まあこういう人から関心をもたれない生き物は精査したら新種がいくらでもみつかるだろうな >>27
いちおう、スジエビはつくだ煮なんかでかなりの量が商業流通している「水産資源」だよ。
それなのに隠蔽種が隠れていたっていうのが驚きではある。
まぁ、メバルも実は最近まで隠蔽種が潜んでいることが認識されていなかったのが、
漁師の指摘で研究者が洗いなおしてみたら3種に分かれてしまったわけだが。 >>29
だいたい、ヌマエビ系。
このスレの記事に出ているスジエビなどテナガエビ科は基本的に捕食者なので、
地下水の貧栄養環境への進出に向いているグループではない。
ヌマエビ類ははさみの先にブラシみたいな毛の束があって、微生物のバイオフィルムを
こすりとって食べることができる。 >>38
一応、大学院で海洋生物学専攻してた。
研究対象は貝の生態だったけど。 熱帯魚屋で買ったのが
津波で逃げ出して定着しただけだたりして 河川ごとに詳細に観察すると川エビの類はみんな差異があるんでないの >>25
まず>>1の日本語読めるようになろうな
しかし結構分布広いのに今さら発見ってのも面白い
たぶん子どものころ捕まえたことあると思うわこれ >>45
SNPで分けたら川毎に違う結果は得られそうだが
それを別種とまで言い切るのはどうかなあ エビなら何でもフリャーにしてウミャーゆうて喰うだがや! >>45
ミナミヌマエビなどカワリヌマエビ属のような直達発生をしてプランクトン幼生期のない
グループなら、水系ごとに種分化をしはじめて変異が蓄積していておかしくない。
ただ、ヌマエビ科でもテナガエビ科でも、多くの河川性のエビはプランクトン幼生の時期があって
海まで、もしくは河口の汽水域までは下って、そこから再び河川に登ってくる回遊を行っている。
だから、海で遺伝子がシャッフルされて河川ごとの遺伝的差異があんまり蓄積していないと考えられている。
どうせなら巨大化してくれればな。
放射能の無い海域で育てれば新たな珍味。
佃煮作るとおいしそうだが、それくらい沢山とれるのかな? きたか…!!
( ゚д゚) ガタッ
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オホーツクの生物産業学研究科が発見したそうだ 川も海も崩壊してごちゃ混ぜになったからな
どっちがどっちにいってもおかしくない
可愛い目しやがって >>55
日本だと川でも海でもちっこいな
なんでだろう
川は流れ早いからってのありそうだけど海は太平洋はでっかいのに 地震によって形成された湿地帯
すんごいわくわくする
ガサガザしにいきたいよ 福一原発の冷却水プールで
まりものような物質が生じていた 原子炉で使っているウランだって
超新星の爆発で生じた元素が元になっているんだから
新種のエビぐらい作るのはわけないことだと思うよ >>40
枡アナウンサー、こんなところで何してるんですか? 8年前に、海底に豊富なたんぱく質系のエサが突然大量に出現したから、そこから8年かけて種が変化したんじゃないか? >>67
枡アナウンサーのやってたのは二枚貝だが、私のやってたのは巻き貝。
彼のやっていた日輪による年齢査定は高校の生物部でちょっと手掛けてたが、
さすがに設備不足で途中であきらめた。 >>28
気がつかない間にこの「新種」も食べていたかもw 写真を見るだけじゃ、どこが新種か分からなかった。
形態は誤差の範囲ではなく新種なの? 生態やDNAの違いも分かったの? ヤマトヌマエビって名前にして熱帯魚屋で売れよ
見分け付かない奴らの阿鼻叫喚が聞きたい >>72
普通に昔から東北地方太平洋岸では「川エビのつくだ煮」にしていたと思うよ。 >>73
形態とDNAの差を明らかにしたうえで、博物館や大学研究室の昔からの標本の蓄積を洗いなおして、
東北地方の太平洋岸で広く分布していたことを明らかにしている。
生態はまだだな。
これから幼生期の生態、特にどういう塩分濃度の範囲でプランクトン幼生が育っているのか、
幼体や成体の分布する水域の塩分濃度範囲はどうなっているのか、
調べていく必要があるだろう。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています