【動物】よその子にも母乳を与え合う、サルで発見、なぜ?アフリカやユーラシアの「旧世界ザル」で初確認[02/27]
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■中国のキンシコウ、アフリカやユーラシアの「旧世界ザル」で初確認
母親であるということはそれだけで大変だが、よその子の面倒まで見るとなったらどうだろう。だが、キンシコウ(Rhinopithecus roxellana)にとっては、それが普通のことのようだ。学術誌「Science Advances」に2月20日付けで発表された研究結果によれば、5年に及んだ調査において、母親以外のメスからお乳をもらった赤ちゃんは、87%を超えていた。アロナーシング(allonursing、alloは「(母親と)異なる」の意)と呼ばれる現象だ。
アロナーシングはげっ歯類や食肉類に多く見られ、霊長類の何種かにも見られるが、決して一般的ではない。アフリカやユーラシアに分布する「旧世界ザル」でアロナーシングの証拠が見つかったのは今回が初めてだ。
■哺乳類のわずか40種ほど
アロナーシングが日常的に起こることが知られているのは、哺乳類のうち、ほんの40種ほどだ。2012年に中国中部の神農架(シェノンチャ)国家級自然保護区でキンシコウの集団を観察し始めた研究者たちは、こうした行動が見られることを予想だにしていなかった。
あるメスが2匹の赤ちゃんに同時に授乳をするところを見るまでは、そんな考えが頭をよぎることすらなかったと、中南林業科技大学の野生生物保全学教授で、論文の筆頭著者であるズオフ・シャン氏は言う。
中国の研究者たちが、ある母親が同時に2匹の赤ちゃんに授乳をしているのを見たのは、調査開始から何年も経ってからのことだった。このとき初めて、キンシコウではアロナーシングが一般的であることに気づいたという。(Photograph by Zuofu Xiang)
「新生児を追跡し始めたところ、生後3カ月まではアロナーシングが頻繁に起こることがわかり、驚きました」とシャン氏は話す。
調査チームが観察した5度の繁殖期において、なんと87%以上の赤ちゃんが母親以外のメスからお乳をもらっていた。
血縁は重要な要因のようで、赤ちゃんの祖母や叔母が授乳をする傾向があった。さらに、母親は他のメスが自分の子に授乳をしたことがあれば、そのメスの子に授乳をしてやることが多かったので、互恵性も要因となっているようだ。
■出産の次にハイコスト
この発見が驚きである理由のひとつは、母乳というのは子への投資の中でも非常に大きいという点だ。自分の子以外にそんなお乳を与えることは、母親にとってどのようなメリットをもたらすのだろうか。
「哺乳類が行うことの中で最もエネルギーコストが大きいのが出産。次いで、母乳の分泌です。メスは多大なエネルギーを費やして、自分の体内で新しい物質を作り出すのです」と、スウェーデン、ルンド大学の行動・進化生態学者、キルスティ・マクレオド氏は言う。なお、同氏は今回の調査には関わっていない。
「アロナーシングは、血縁度が高い群れに暮らすメスでよく見られます。そうした集団では、メスが甥や姪と遺伝子を共有しているからです。あるいは、一度に何匹も子供を産むために、お乳を与える相手が多少増えても支障がないような動物でも見られます」と、マクレオド氏は話す。
「多くの霊長類は、いずれでもありません。集団で暮らす霊長類は多いのですが、ほとんどの種ではよその子に授乳をしませんので、キンシコウでのアロナーシングというのは重要かつ面白い報告です」
続きはソースで
ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/022600123/ 姪とかで遺伝子近いから
って>>1実際書いてある常考 類人猿以外の霊長類は、基本的に母系血縁集団ベースのメス+コドモの群が社会の基本単位だからな。
オスは種付けだけに外からやってくるか、それプラス非繁殖期の傭兵要員。
同じ群のメス同士は遺伝子の共有割合が高いので互いに助け合うことは自らの遺伝子を残すことに直結する。
というか、父系血縁集団ベースのオス集団が社会の基本単位となっている類人猿(ヒト含む)ってのが
哺乳類としては異端も異端。 キンシコウって、ニホンザルみたいなマカク属じゃなかったのか
この辺ので利他行動する種は結構知られてる
日本で研究進んでたニホンザルやらチンパンジーはすげえ利己的 >>7
類人猿の社会構造から、ヒトの人種間での社会構造やら日本史をつついてるけど
父系というのは非常に異質。ファンタジーな世界
群れや集団としては、母子間は確実なんでそれで維持してたってのがホントだろうな サルは同種のサル同士ならエゴイズムの壁を超えて協力し合うのか。
人間は同種同士であっても、部族・民族・人種等が異なると無制限に殺し合う。 「孫悟空のモデルとも言われるキンシコウ」
実はどっかの学者が勝手に言っていただけだったというw
キンシコウは鼻が高くしかも上向きで金色とも呼べる赤茶オレンジの毛が美しい
これを16世紀のオスマントルコのロクセラーナ皇后に似ている?として
キンシコウの学名はRhinopithecus roxellanaとなった
発見したのは例によってダヴィット神父、記載したのは博物学者のエドワール氏
パンダ、シフゾウなんかもこの2人が発見したなあ オオカミは群れの中で赤子持ちの母オオカミが死んだときに
他の親が育てる、という
イヌやオオカミでは月経周期によっては乳腺が大きく腫れ、刺激により泌乳が始まる
ヒトでもやや張りは認められるものの、その時に知らない赤ちゃんを与えられていきなり授乳できる、なんて事は起こらない
一部のクジラ類でも閉経後の老いたメスは泌乳が常態化して、群れの子どもの保母さんになる 要するに、こういう事してた個体(集団)が生き残ったというだけでは? >>15
そう。環境がリッチだから、こうなったんだろうということ
ニホンザルも本来そうだったはずなのに、なんであんな狡猾になったんだろう
餌あげすぎなのか、人口増で侵食しすぎたのか >>13
イヌ科の場合、安定した雌雄ペアの婚姻関係が群の基本単位。
そこに、多くの種ではこの雌雄ペアの子供たちが成熟後も長期間居残って「ヘルパー」になる。
イヌの原種であるオオカミの場合、群の主の雌雄ペア以外の「客分」も群に加えて複合的な大所帯になる。
だから、オオカミの群で「母が死ぬ」というのは群れの主の雌雄ペアの片割れが死ぬという事態だから、
年長の子供で大人になっても群れに居残っている「ヘルパー」が弟や妹の面倒を見る、という形。
ヘルパーシステム自体はオオカミに限らず、キツネやタヌキでもみられるが非血縁の客分は群に入れない。
クジラ類は基本的に母系血縁集団のメスとコドモが群のコア。
マッコウクジラだとオスは成熟すると群を出ていくが、マイルカ科ではオスも生まれた群に居残り、
繁殖期の交尾だけよその母系集団のメスとする。 >>16
ニホンザルの場合、屋久島のヤクザルなんかの研究を見た印象だと母系血縁のメス集団そのものの
「成長」>「分裂」>「衰退」
のダイナミズムが激しすぎる印象。
つまり、
・魅力的なメスの多くいる母系血縁群は群のなわばり争いのための傭兵となるオスをより強く引き付ける
・傭兵として優秀なオスをより多く引き付けられる母系血縁群は繁殖率が高く膨張する
・膨張した群はより血縁度の高いメス同士が強く結びついて分裂する
・分裂した群は傭兵としてより優秀なオスを呼び込みあって激しく良い餌場を奪い合う
・よい餌場を勝ち得た群は成長するが勝ち得なかった群は出生率が下がって縮小する
・縮小傾向に入った群は魅力的なメスが多くいないため優秀なオスを引き付けられずさらに良い餌場を失い消滅に向かう
というダイナミズムが激しすぎるのがニホンザルという印象。
つまり、個体群成長率が高すぎるんだと思う。 ふむ
ぬこの姉妹はよくやるな
子ぬこひとまとめにしとくと交代で授乳させる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています