0001しじみ ★
2018/12/22(土) 21:35:31.15ID:CAP_USERGreatly Enhanced Removal of Volatile Organic Carcinogens by a Genetically Modified Houseplant, Pothos Ivy (Epipremnum aureum) Expressing the Mammalian Cytochrome P450 2e1 Gene - Environmental Science & Technology (ACS Publications)
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acs.est.8b04811
Rabbit gene helps houseplant detoxify indoor air - American Chemical Society
https://www.acs.org/content/acs/en/pressroom/presspacs/2018/acs-presspac-december-19-2018/rabbit-gene-helps-houseplant-detoxify-indoor-air.html
A Houseplant With Rabbit DNA Could Purify the Air in Your Home
https://futurism.com/the-byte/rabbit-dna-houseplant-air-purification
私たちが日常的に呼吸をしている空気の中にはホルムアルデヒドからクロロホルムまで、実にさまざまな有害物質が多く含まれています。特に一般家庭の室内は多くの人々が集まるオフィスや学校の空気よりも汚染されていることがあり、家庭にとどまる時間の長い人は高いレベルの発ガン性物質にさらされているとのこと。
室内に漂う毒素は主に調理やシャワー、家具、喫煙などさまざまな要因から発生しており、人間が生活している以上空気の汚染をなくすことは不可能。室内に置かれる観葉植物はこれらの毒素を空気から取り除く役割を果たしていますが、一般的な部屋からホルムアルデヒドを取り除くためには、およそ100平方フィート(約9平方メートル)あたり大きな観葉植物が2つ必要になると研究者らは計算しています。
そこでワシントン大学で都市・環境エンジニアリングについて研究しているStuart Strand教授らの研究チームは、「観葉植物に哺乳類が持つ解毒を行う酵素の遺伝子を組み込めば、植物の毒素除去作用が強化されるのではないか」と考えたそうです。そこで研究チームが目を付けたのは哺乳類の肝臓で解毒を行うシトクロムP450の一種で、一般家庭の空気に含まれる多くの毒素を分解できる「CYP2E1」という酵素です。
by ProBuild Garden Center
研究チームは観葉植物として非常に人気の高いポトスに対し、ウサギから採取したCYP2E1遺伝子を組み込みました。そして成長したポトスをガラス容器に入れ、ベンゼンまたはクロロホルムガスをガラス容器内に注入したまま密閉しました。対照実験のために、遺伝子組み換えを行っていない通常のポトスについても、同様に有毒ガスを入れた状態でガラス容器に密閉したとのこと。
密閉してから3日後、ウサギの遺伝子を組み込んだポトスが入った密閉容器内の有毒な化合物の濃度は劇的に低下し、およそ8日後までにはクロロホルムはほぼ検出されなくなりました。一方、遺伝子組み換えを行っていないポトスが入った容器や、もともと植物を入れていない容器内の有毒物質濃度はほとんど変化がなかったそうです。
Strand氏らは今回の結果を受け、哺乳類由来の解毒酵素遺伝子を組み込んだ観葉植物の空気清浄効果は、市販されている家庭用微粒子フィルターの空気清浄効果に匹敵するとしています。今のところ遺伝子組み換え植物に特有のメリットなどは見つかっていませんが、将来的に観葉植物へ哺乳類の遺伝子が組み込まれることが普通になるかもしれません。
https://i.gzn.jp/img/2018/12/20/rabbit-gene-houseplant-detoxify-air/00_m.jpg
GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20181220-rabbit-gene-houseplant-detoxify-air/