【遺伝学】中世ヨーロッパにおけるハンセン病の遺伝的リスク[05/02]
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Genetics: Genetic risk for leprosy in medieval Europeans
Nature Communications
現代のハンセン病の遺伝的リスク因子が中世ヨーロッパ人のハンセン病にも関連していたことを報告する論文が、
今週掲載される。今回の研究によって、ハンセン病の原因細菌であるライ菌(Mycobacterium leprae)への感染の感受性が、
約1000年を隔てて異なる地域で生きる2つの人間集団に共通する遺伝的リスク対立遺伝子によって
少なくとも部分的に介在されることが示唆された。
今回、Ben Krause-Kyoraたちの研究グループは、
中世ヨーロッパで地域的に流行したハンセン病の原因となった基礎的な遺伝的因子の解明を進めるため、
デンマークのセントヨルゲン・ハンセン病病院に保存されている
12〜14世紀の69人のハンセン病患者の骨病変から採取された古いDNAの解析を行った。
その結果、こうした中世のハンセン病症例では、現代と中世のヨーロッパ人対照群よりも、
リスク対立遺伝子DRB1*15:01が検出される頻度の高いことが明らかになった。
この対立遺伝子は、今でもM. leprae感染症が流行しているインド、中国、ブラジルにおいて最も強力な遺伝的リスク因子だ。
ハンセン病のリスク対立遺伝子であるDRB1*15:01は、中世と比べて頻度は若干低下しているものの、
現代ヨーロッパ人においても保有者が多い。Krause-Kyoraたちは、
DRB1*15:01が拮抗的な適応度効果と関連している可能性があり、
これがヨーロッパ人の遺伝子プールからDRB1*15:01が完全に消えるのを阻んできたと推論している。
英語の原文
https://www.nature.com/articles/s41467-018-03857-x
Nature Research
https://www.natureasia.com/ja-jp/ncomms/pr-highlights/12487 >>2
DNAの鎖の中でその種が生きていくのに何らかの機能の働きを持った部位
を遺伝子と呼ぶわけだがその部位の位置に入り込もうといろんなタイプの
対立遺伝子がせめぎあってる。 ハンセン病にかかりやすい遺伝子は
なくなってもよかりそうなのに、今でもしぶとく生き残ってるのは
その遺伝子型を持ってるとある状況になると有利に働く場合も
あることを意味する 「癩は遺伝病だ」をひたすら否定することに躍起になってきた某国ではタブーの研究 実際遺伝病じゃないぞ
あくまでも原因は細菌で、それにかかりやすい人とかかりにくい人がいるだけ >>9
「感染しやすさ、しにくさは遺伝する」も口に出せないお国柄なんだよ。 ハンセン病の研究データの1つ
両親のどちらかがハンセン病を発病している出産直後の新生児200名を
@両親と一緒に生活をさせた。
A数年間だけ両親から離れて生活をさせた。
という2つの場合で比較したところ、
@では3〜4人1人の割合で、その新生児は後にハンセン病を発病した。
Aでは200人中1人だけが発病した。(何故その1人だけが発病したのか?までは分からない)
という大きな違いが確認できたという。
この結果から、ハンセン病は遺伝病ではなく、
(感染していない)生まれた直後に発病者から離れて生活すれば感染・発病を防ぐことができる、ということが判る。
日本では、このようなデータは殆ど公表されてこなくて、年間の新患の減少が、まるで「隔離が続いているから」だと思わせてきた。
実際は「新患が減っている時期に隔離が行われていた」だったのに。 × @では3〜4人1人の割合で、その新生児は後にハンセン病を発病した。
○ @では3〜4人中1人の割合で、その新生児は後にハンセン病を発病した。 >>8
>>9
>>10
ハンセン医師がライ菌を発見する以前は、>>12のようなデータは存在していなくて、
「近親者に多い」だけを理由にイギリス医学界では「遺伝病である」と結論づけていた。
菌が発見されて感染症であることが判ったが、同時に、
「遺伝病である」と間違われるくらい感染力が極めて弱い、ということも判った。
ところが日露戦争勝利以降の日本は、微弱な感染力であることを隠して(データは公表せずに)、
まるでペストやコレラのように「感染力が強い」かのように国民を騙して隔離政策を続けていた。
ハンセン病に限らない。
具体的な数値・データの類を公表しない自称評論家は信用ならない、といいうこと。 ハンセン氏病は、医学の進歩により特効薬もあり、現在では完全に回復し、社会復帰が続いている。
それを拒むものは、まだ根強く残っている非科学的な偏見と差別のみであり、本浦千代吉のような患者はもうどこにもいない
これは映画「砂の器」のラストのテロップ(「全国ハンセン氏病患者協議会」の意見により追加された)だが、
ここでいう「非科学的」とは「データに基づかない」という意味である。
>>12のようなデータは、もっと早くから公表されるべきであった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています