今後、病虫害や干ばつに対する抵抗力の向上や花瓶に生けた切り花を長持ちさせるなど、改良への寄与が期待される。
米科学誌ネイチャー・ジェネティクス（Nature Genetics）に論文を掲載した国際研究チームは、
バラのDNAを綿密に調べた結果、「これまでで最も包括的な植物ゲノムの一つ」をまとめることができたとしている。
論文の共同執筆者でフランス国立科学研究センター（CNRS）のモハメド・ベンダマヌ（Mohammed Bendahmane）氏は、
魅力的な色合いとうっとりするような香りを兼ねそろえ、
病虫害への抵抗力を持ち、水分消費が少ない「超理想的」な品種を栽培者たちは常に求めているとしながら、
今回発表された解析結果によって
「さまざまなバラの品種改良プロセスを大幅に加速させることができる」ようになるとAFPの取材に語った。
新たな解析結果は、主に「オールドブラッシュ（Old Blush）」または
「ロサ・キネンシス（Rosa chinensis）」として知られる、
18世紀にアジアから欧州に入ったバラを対象としたものとなっている。
3万6377個の遺伝子を持つオールドブラッシュは、
確認されている約200の野生種から改良された今日の栽培品種数万種の主な原種の一つと考えられている。
ベンダフマネ氏は、「さまざまな現代種に寄与したこのバラの貢献度は非常に大きいと考えられている。
開花を繰り返す特性もこのバラからのものだ」と述べた。(c)AFP
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AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3173147
