伊藤穰一は『9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために 』の中で
今後『権威より創発(emergence)』が重要になると言っている。

《 伊藤穣一さんインタビュー 》
 Q。まず「創発」という言葉をわかりやすく説明して下さい。 
「例えばアリは一匹一匹に高い知性はありませんが、群れとしてはとても複雑な
共同作業をします。巣をつくり、ごみ捨て場や、死んだ仲間の墓地もつくる。
個々の単純な動きが相互に作用し、いわばボトムアップで思いがけない高度な
秩序が生まれていく。そういう現象を創発と呼びます。例えば大都市でも、
トップダウンの都市計画より住民の相互作用から生み出された街並みの方がうまくいく。
これも創発です」
http://joi.ito.com/jp/archives/2011/09/05/005511.html

トップダウンで目標を決めるのではなく、現場発の『創発』を育むことこそが
真に創造的な研究をプロモートするために重要ではないか。