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【化学/理研】新たな同位元素「ルビジウム-72」を発見
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0001しじみ ★2017/11/18(土) 22:15:45.00ID:CAP_USER
理化学研究所(理研)は、重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」を用いて、
陽子過剰な新同位元素である「ルビジウム-72(72Rb)」と「ジルコニウム-77(77Zr)」を発見し、
核図表において72Rbが天橋立のような構造を作っていることを明らかにしたと発表した。

同成果は、理研仁科加速器研究センター実験装置運転・維持管理室の鈴木宏協力 研究員、
櫻井RI物理研究室の西村俊二 先任研究員、櫻井博儀 主任研究員らを中心とする国際共同研究グループによるもの。
詳細は米国の科学雑誌「Physical Review Letters」オンライン版に掲載された。

原子核の性質は、陽子数と中性子数の組み合わせで決まり、対相関という機構により、
陽子数または中性子数が偶数のときに安定性が増す。これを反映し、原子核を陽子と中性子の数で分類した核図表において、
陽子をこれ以上付け加えられない境界である陽子ドリップラインは、陽子数が偶数の核では出っ張り奇数の核では引っ込むような、
ギザギザした形をしている。陽子数が37のRb同位体では、
38のストロンチウム(Sr)同位体と36のクリプトン(Kr)同位体が作る「岬」に挟まれた「入江」になっている。

今回の研究では、仁科加速器研究センターの超伝導リングサイクロトロン(SRC)を中心とした多段階加速システムにより、
キセノン-124(124Xe)ビームを光速の70%まで加速し、厚さ4mmのベリリウム(Be)標的に衝突させ、
入射核破砕反応によって新同位元素を含む放射性同位元素(RI)ビームを生成した。
超伝導RIビーム生成分離装置およびゼロ度スペクトロメータにおいてRIビームを分離・識別し、72Rbと77Zrを発見した。

特に、72Rbは核図表においてRb同位体の「入江」の入口に位置することから、
これまで発見されたことがない天橋立のような構造を作っていることが分かった。
今回観測されなかった短寿命非束縛核の73Rbは「入江」の奥にある「ラグーン(潟)」と言える。
72Rbは陽子数も中性子数も奇数のため「天橋立」の現れる機構は対相関では説明できず、
現在知られていない新しい核構造効果が寄与している可能性が考えられる。

また、同研究は、宇宙における元素合成の1つであるrp過程(高速陽子捕獲過程)を解明する上でも重要だ。
rp過程の研究では、途中の72Krが元素合成の進みにくくなる滞留点であるかどうかが争点だった。
今回73Rbが観測されなかったことから、72Krが強い滞留点であると分かったという。

今回の成果を受けて研究グループは、今後の展開について、宇宙における元素合成機構の解明につながることが期待できるとした。


画像:研究の対象核付近の核図表 (出所:理化学研究所Webサイト)
http://news.mynavi.jp/news/2017/11/17/195/images/001.jpg

マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/news/2017/11/17/195/
0002名無しのひみつ2017/11/18(土) 22:19:01.01ID:adOeGaBR
ヤマトニウム
ジパニウム
ワニウム
0003名無しのひみつ2017/11/18(土) 22:19:54.65ID:+gF0wSBa
ノベル賞だ万歳
0004名無しのひみつ2017/11/18(土) 22:24:38.05ID:6MD0ivOB
 スウェーデンのストックホルムの近郊に、イッテルビー(Ytterby)という町がある。
1787年、鉱物が大好きだった(これがほんとの「大鉱物」?)スウェーデンの陸軍中尉カール・アレニウスが、
ここで黒い鉱石を採取する。それが、フィンランドのガドリンの手に渡り、1794年、彼はその鉱物から新しい酸化物を発見した。

 この酸化物は、産地の名前にちなんで「イッテルビア」と呼ばれていたが、後に「イットリウム(yttrium)の酸化物」
という意味の「イットリア」と呼ばれるようになった。つまり、ガドリンは、新しい元素イットリウムを発見したつもりだったのだ。

 発見から50年以上たった1843年、スウェーデンのモサンデルは、イットリアを3つの成分に分けることに成功、
イットリア、テルビア、エルビアと名付けた。何のことはない、村の名前「イッテルビー」を3つに分解して
名前にしたのだ。3つ揃うと「イッテルビー」が現れるという仕掛けだ。いいネーミングだと思う。「小岩井農場」の
ネーミングの逆パターンだ。

 さて、イットリアから得られた元素には、旧名のイットリウムが与えられ、あとの2つから得られた2つの元素には、
それぞれテルビウム(terbium)、エルビウム(erbium)の名がつけられた。

 話は、まだ続く。1878年、スイスのマリニャックは、エルビアから4つ目の新元素を発見した。で、新元素の名前だが、
発見者の名前から「マリニャッキウム」でもよかったのだけど、彼はそうしなかった。やはり、地名から命名することに
こだわった。しかし、「イットリウム」という名前も、「テルビウム」も「エルビウム」も既に使われている。
仕方がないので、この元素には、ズバリ、「イッテルビウム(ytterbium)」と名が与えられた。

 だが、実は、イッテルビウムも単一の元素ではなかった。1907年、フランスのユルバンは、イッテルビウムが
2つの元素からなることを発見した。そのうちの一つの名前は、そのまま「イッテルビウム」。もう一つは、
さすがにイッテルビー町関連の名前は付けられなかった。ユルバンの生地であるパリの古称「ルテチア」から
「ルテチウム」と名付けられたのだった。
0005名無しのひみつ2017/11/18(土) 22:28:39.02ID:ta1o6knP
>>1
おととし8月、当時27歳の女性の部屋に無断で侵入したとして、京都桂病院の外科医、#服部卓(はっとり・たく)容疑者(29)を逮捕しました
0007名無しのひみつ2017/11/19(日) 00:33:21.23ID:sJt993VD
ニホニュムとわせノーヘル小候補
0008名無しのひみつ2017/11/19(日) 01:28:34.47ID:kMmXOL8I
シンゴジラで出てくる半減期20日の放射性物質は
原子番号133という設定である

ニホニウムが原子番号113なので、かなり重い原子であり
短寿命じゃないの?と疑問に思うかもしれないが
原子番号120を超えると安定になって133だと半減期20日でもおかしくないそうである

この原子番号133

ウルトラマンでお馴染みのスペシウムの原子番号でもある
0010名無しのひみつ2017/11/19(日) 11:58:45.66ID:VwpqXI4d
ちゃんとやってると思うけど、
統計的に72Rbが73Rbより出現しやすいって結果だったてことでいいのかな
0011名無しのひみつ2017/11/19(日) 13:46:28.55ID:CV7nYaxZ
核構造をいじれれば半減期もコントールのできるのか?
半減期を伸ばして化学的性質を調べたりとか
0012名無しのひみつ2017/11/20(月) 22:48:18.51ID:8QSP0V7i
半減期は、核力レベルじゃなくて、電子レベルの力でも
ほんのちょびっとなら変えられるんじゃなかったっけ?
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