ーJonathan Steeleー
「この野蛮な紛争を長期化させた西側諸国政府はそれに対して負担する責任がある」
シリア戦争がもっと複雑になる事が不可能に見えたちょうどその時、それは起きる。
地中海の上空で、シリアのミサイルがイスラエルの爆撃機と間違え、同盟であるロシアの偵察機を撃墜した。
黒海のソチのリゾートでは、ロシアとトルコの大統領がある画策をする。
トルコはイドリブ州の一部の支配権を使用するために最悪なチェチェン人、ウイグル人などの外国人を巻き込んで武装したジハード戦士の過激派を解き放つ。そこにはシリアの狂信者たちも含んでいる。
2つの点が際立つ。一つは、シリアの純粋な改革運動として2011年に始まった外部への干渉の拡大である。もう一つは、ロシアが現在果たしている中心的かつ不可欠な役割でだ。
イギリス、フランス、米国、湾岸アラブの君主制国家は、アサドに対する反乱が2012年に軍事化されて以来、シリアの内戦に密接に関与してきた。
彼らは過激派ジハーディストを含む反政府武装集団を援助して資金を調達している。
停戦の呼びかけは、彼らが支配している民間人ではなく、残酷な方法で反乱軍を支援するための手段である。
何千人もの家族や他の一般市民が武装した戦闘機と共に乗り込んだため、イドリブは今や避難民でいっぱいだ。しかし何千人ものシリア人が和解案を利用して家を建て直し始めた。彼らはむしろ、戦時中の町や村に残っているよりも、シリア政府の管理下に住みたがるように思える。シリアの紛争は、アサドの支持者と敵対者の間の単純な二元的な闘争ではなかった。何百万人ものシリア人は信仰をほとんどあるいはまったく持っていなかったが、非暴力を蜂起として始まってしまった軍事化を嘆き、外の者たちがシリアを彼らの利益のために戦場に使うという代理戦争になってしまったのだ。
もう一つの反乱メッセージは、戦闘員であろうと民間人であろうと、降伏した人は誰もがシリア軍に拘束されてしまうか殺されるということである。シリア当局が政府の管理に戻ろうとする民間人を殺すという考えはほとんど意味がない。しかし、正当な報復の恐れがある場合でも、紛争を続ける事に内在する危険は必然的に大きくなる。
多くのシリア人は、反アサド革命が失敗したと認めることは難しいだろうが、現実を否定することは、シリアの苦しみの数カ月を非難するだけである。アサド大統領が辞任することを要求してから7年後に西側諸国政府が受け入れることは難しいだろう。ロシアの介入が戦争を終結させるのを助けたことを受け入れることも難しいだろう。
戦争の最も反復される表現は"アサドは自分自身の民を殺している"という言葉である。
しかしこれは、同じ論理で言えば、この7年間の闘争で反政府勢力も自国の人々を殺しているだけの内戦だという事を強調する事になる。西側諸国政府は大虐殺の責任を部分的に負う。 イドリブ上で正しいコースを取る事で彼らは償いを始めることができるのだ。
(イメージ画像)
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※全内容はリンク先で
Fri 21 Sep 2018 19.06 The Guardian
https://www.theguardian.com/commentisfree/2018/sep/21/syria-war-russia-assad-western-proxies
