現地メディアによると、化学兵器使用の疑いが出ているシリアに対する米国などの軍事行動に英国も参加するため、
閣僚らの承認を求める見通し。
トランプ米大統領は11日、シリアのアサド政権を支持するロシアを批判したうえで、
米国のミサイルが「シリアに向かう」との警告をロシアに対して発した。
メイ首相の報道官は11日、臨時閣議の中心議題はシリアになると述べた。
英BBCは先に、メイ首相は事前に議会承認を求めずに、
シリアに対する軍事行動への参加を認める方針だと報じていた。
デイリー・テレグラフ紙は、メイ首相が、12日夜にも開始される可能性のあるシリアに対する軍事行動に備え、
英国の潜水艦をミサイルの射程圏内に移動させるよう命令したと報じた。
スカイニュースによると、メイ首相は12日の閣議で軍事行動への参加を巡り閣僚らの承認を求める見通し。
英国の首相は軍事行動について議会の承認を得ることを義務付けられていないが、
過去のリビアやイラクへの軍事介入は議会の採決にかけた。
キャメロン前首相は2013年に米国などがシリアの化学兵器使用疑惑に対する軍事行動に踏み切った際、
参加に前向きだったものの議会からの支持を得られなかった。
最大野党・労働党のコービン党首は11日、メイ首相が求める軍事行動に関しては議会に発言の機会を与えるべきだと指摘。
メイ首相はこの日、記者団に、あらゆる状況を勘案すると、
反体制派が拠点を置くシリアの東グータ地区のドゥーマで化学兵器が使用された責任はシリア当局にあると批判。
「化学兵器使用がまかり通ってはいけない」と強調した。
関連ソース画像
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ニューズウィーク日本版
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/04/12-19.php