0001虎跳 ★
2018/03/31(土) 11:37:09.39ID:CAP_USERイエス・キリストが十字架刑に処されたとされる聖金曜日の30日、ルソン地方パンパンガ州サンフェルナンド市で、キリストの苦痛を追体験する行事が行われた。同市バランガイ(最小行政区)サン・ペドロ・クトゥドでは、処刑の場面の演劇が行われ、国内外の観光客や信者が見入った。
地元に住む男性たちはざんげ者として頭部を布で覆い、はだしで市街を歩いた。背中はむち打ちによって血がにじんでいた。
金魚やカラーひよこ、ジュースなどの売店が並ぶ沿道では、子どもたちが祭りの雰囲気を楽しみながらも、ざんげ者をじっと見つめていた。
苦行に参加して4年目のマーク・フローレスさん(23)は「地元住民にとっては参加するのが伝統。痛いけどキリストを感じることができる」と話し、真っ赤な背中を誇らしげにさらしながら友人らと路地裏へ消えていった。
日が昇り切るころ、劇が始まった。悲しげなメロディーの音楽が流れる中、十字架を担いだキリスト役の男性が護衛につつかれ、よろめきながら丘を上る。頂上に着くと手足にくぎを打たれはりつけに。苦しそうな表情を浮かべ、時折悲鳴を上げる男性に、詰め掛けた観客も沈痛な眼差し。男性の苦痛は演技ではなかったようで、劇の終了後、医療班に担架で運ばれていった。
護衛役で劇に参加したダン・カストロさん(17)は「キリストの身に起こったことを再現できてとても幸せ」と話した。いずれはキリスト役に挑戦するか問うと「釘を打つのはたぶん痛いだろうね」と笑った。
会場には外国のカトリック教徒も多く訪れた。「一度この行事を見てみたかった」と言う米国人のニック・サントーラさん(30)は「自分の体を傷つけるのが良いのか悪いのか分からないが、とても興味深かった」と満足そうな表情だった。(伊藤明日香)
まにら新聞
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