0001しじみ ★
2018/07/29(日) 14:22:03.71ID:CAP_USERそんな中、VR空間上で数千人が同時に参加できるイベントを開催するプラットフォームを開発する企業も登場。創業者は京都大学出身の29歳。「元引きこもり」という経歴を活かす。
■「ただ移動が面倒くさかっただけ」
VTuberとは:主にYouTube上で動画を配信するキャラクターのこと。3DCGなどのアバターを使うことからバーチャルYouTuberと呼ばれる。
「cluster.(クラスター)」は、誰もがバーチャル上でイベントを開催できるプラットフォームだ。2017年5月、同社はエイベックス、ユナイテッド、DeNA、Skyland Ventures等から出資を受け、累計の資金調達額を2.6億円に増やした。
「ひきこもりを加速する」
公式サイトのトップページには、そう書いてある。同社CEOの加藤直人(29)は、3年間の引きこもり生活の末に起業したという、異色の経歴の持ち主だ。
小学生の時から『攻殻機動隊』や『ガンダムSEED』などのアニメに親しんでいた加藤。SFの世界に憧れ、そこに描かれた世界観を現実に創り出したいと京都大学に進学、宇宙論と量子コンピューターを専攻した。
しかし、大学院に進むと「自分がやりたいことってこれだっけ?」と研究に違和感を覚え、休学。ウェブサービスの受託開発などをしながら、ほとんど家から出ない生活をしていたという。
当時を思い返して、加藤は明るい声で言う。
「人が嫌いとか、会いたくなかったわけではない。ただ、移動が面倒くさかっただけ」
■VTuberブームで利用者は拡大
cluster.ではアバターを自由にアップロードできる。
贅沢しなければ生活はできた。引きこもり生活にほとんど不便はなかったが、唯一の難点は、好きな声優の水樹奈々さんのライブに行けないことだった。
「電車に乗るのが苦痛だった。代わりにブルーレイを買うけれど(その場で体験できないという)敗北感が大きかった」
2014年、VRヘッドセットであるOculus Riftの開発者版「Oculus Rift DK1」が発売された。加藤は一度使ってみて、衝撃を受けたという。
「これから、体験を配信できるようになる時代が来る」
VRへの思いが募り、1年半後の2015年7月に大学の友人らとともにcluster.を設立。2016年2月にサービスのα版を、2017年5月には正式にサービスをリリースした。
その年末頃からVTuber市場に数々のプロダクションが参入。キャラクターが増えたことでVRの知名度が高まったことが、cluster.の成長を加速させた。ユーザーローカルの調査によると、VTuberの総数は2018年7月10日時点で4000人、ファン数の合計は1270万人を突破。トップVTuberの「キズナアイ」は、チャンネルの登録者数が200万人を突破している(7月23日時点)。
2018年4月、cluster.は国内ではいち早くアバターのアップロード機能を実装したことで、VTuberのイベントが増加した。5月には、人気VTuber・月ノ美兎のイベントが開かれ、cluster.上の最大同時接続者数が2500人を記録(YouTubeでの同時接続者数は3万5000人)した。
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■cluster. CEO 加藤直人(29)。京都大学大学院中退後、引きこもり生活を経て起業。
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