そして、街も小さくて古い。

 以前、瀬戸内のある島を旅行したことがある。同じ日本なのに道の幅や建物など、なにもかもが一回り小さかった。
つまり中国やその他の大陸から来た人には、日本はその島のように見えている。

 さらに日本の都市のインフラは数十年前に基本が完成している。そしてそれが続いた不景気のせいか、
あまり更新されていない。地方都市や、都市部でも一部、建物や天井の高さなど、多くのスペックが昔の身長を
基準として作られたままである。よく話題になるトイレも中国から来ると、いろんな場所で、「小さっ!」という感じで高さも低い。

「なんでも小さくて可愛い。日本て萌える」という中国女子もいるが、「日本のホテルや旅館に泊まったら、
足がいつもベッドからはみ出す」という中国人男性はけっこう、いる。

 中国は軍隊や大学の寮でもない限り、キングサイズのベッドが多い。大陸で家も広い。

「日本人は天井の低い、虫が住むような部屋に住んでいる」

 と言って、中国に帰ってしまった中国人留学生もいた。


 しかし「日本は清潔と聞いていたのに、東京の地下鉄やJRの階段はなぜ古くて汚いの?端を歩きたくない」
(20代、中国人男性)という指摘には、賛成である。

 こういうインフラが古いのと、京都の木造高級日本旅館が古いのとは違う。