アルコールといえば

バーベキューで消毒アルコールふりかけ炎上 学生1人死亡 福岡・美容専門学校

福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校が、敷地内で開いた生徒への激励を主目的とするバーベキューで火災が発生し、男性4人がやけどを負い、うち1人が死亡していたことが8日、分かった。

火力を強めようとして炭に消毒用アルコールを男性教員が吹きかけたことで炎上したとみられ、柳川署では業務上過失致死傷の疑いで捜査している。

署や市消防本部によると、5月24日午後0時54分、同校から「バーベキューの火が洋服に燃え移った。やけどになった」と119番通報があった。けがをして搬送された4人は全員同校の学生。重傷を負った男性(18)は6月6日に死亡した。

同校は創立から67年で2年制。1年間を5期に分けていて、事故の起きた日は1学期の優秀者表彰直後に恒例としているバーベキューを開催。約470人が12基のバーベキュー器具にそれぞれ40人前後の学生が振り分けられており、火の扱いは学生ではなく担当教員が2~3人で管理していた。

例年、炭の火が消えてしまうことがあり、今年は着火時に木炭、着火剤のほかに消毒用アルコールを補助的に使うことに決めたという。古賀郁(ふみ)学園長は「消毒用アルコールを着火のために使用したのは今年が初めて。何度か試して大丈夫だった。こんなことになるなんて思いもしなかった」と話している。

事故の起きた場所の炭の火が弱まり、消えたようにみえたことから、担当教員が薪に消毒用アルコールを吹きかけた。直後に大きな火柱が立って、近くにいた4人の男子学生の衣服に引火したという。

古賀学園長は「申し訳ないだけではすまない話です。恒例ではありますがバーベキューは行事として封印します」と話した。【寺沢卓】
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