>>208続き)

過激さを追い求めることを捨てた西野は次の施策に乗り出します。
「上下関係」で語るのは好きではありませんが、それが一番分かりやすいので、
便宜上「上下関係」で説明させていただくと、『認知獲得期』を経たキングコング西野は、
SNSでお客さんと繋がることで「会えない有名人→会える有名人」といった感じで、
お客さんのもとに降りてみました(それで価値を作ろうとしてました)。

ここはある程度の成果がありましたが、まもなく、キングコング西野に限らず、
他のタレントさんもSNSを使って同じようなことを始められていたので、
この場所(この方法)では突き抜けることが不可能だと判断し、この作戦もあえなく失敗。

ここまでの流れを整理すると…
(0) 認知ばかり獲得しても仕方ないぞ。人気を取りに行こう。そうだ、インターネットだ。 
@インターネットはチャンネル数が多いな。これだと見つからないぞ。
Aようし、過激なことをしよう。
Bいやいや、過激さの先には未来がないぞ。
Cでも、見つけてもらわないと始まらない。
Dだったら、SNSを拡散装置としては使わず、SNSを使ってお客さんと一対一で向き合ってみるか?
E…まぁ、少し成果は出たけど、大爆発は起こらなさそう。
Fさて、どうしよう?

という順番ですね。
課題として常にあるのは「インターネットとの向き合い方」で、数年間ほど、その答えを探していました。

もう少し噛み砕くと、僕が追い求めている答えは「星の数ほどのチャンネルがあるインターネットの世界で、
過激なことをしていなくても、自分にチャンネルを合わせてもらえる存在になる方法」です。

そんなことをウネウネ考えているうちに行きついたのが「お客さんとの飲み会」でした。
それこそ今日だと「ジョギング大会」ですね。
「SNS(オンライン)を使って一対一で向き合うのではなく、オフラインの一対一をやりまくる」
という超絶ドブ板営業です。

ここでの発見は「膝と膝を付き合わせてオフラインで繋がってしまうと、それほど過激じゃない
インターネットにもチャンネルを合わせてもらえる」ということでした。