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純米酒「山鶴」ブランドで知られる、生駒市上町の中本酒造店(栗田佳直蔵元)は、天武天皇の孫で飛鳥〜奈良期の皇族、長屋王の邸宅跡から出土した木簡の記述をもとに再現した日本酒「神龜乃黄金酒 長屋王」の限定販売を始めた。
同社によれば、奈良文化財研究所の依頼で同木簡に記された奈良期の酒の酒造方法を解読した島根県の日本酒研究者が、実際に造れるかどうか同社に醸造を要請。同社はその中の酒造方法の一つをもとに、現在手に入る素材と照らし合わせつつ、試行錯誤を重ねて完成にこぎつけた。
今年は量産にも成功。そのまま飲むと超辛口だが、40度くらいのぬる目の燗(かん)で飲むと酸味が抑えられ、甘さを感じることができるという。同社の藤田浩営業部長は「古代酒の醸造は創業290年の中で初めての試み。手数をかけて完成させた品なので、ぜひ味わってほしい」と話す。
720ミリリットル3240円(税込み)、300ミリリットル1620円(同)で、同社の販売所やホームページで購入できる。問い合わせは同社。
奈良新聞 2018.09.26
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