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スマトラトラのラン(みさき公園提供)
国内最高齢だったスマトラトラの「ラン」(メス、20歳)が死んだと、大阪府岬町のみさき公園が10日、発表した。
人間の年齢に置き換えると90〜100歳くらいだという。
園によると、9日朝に出勤した職員が、トラ舎内の寝室で動かなくなっているのを見つけた。死因は多臓器不全。
10月からエサの馬肉を食べる量が減り、12月に入るとほとんど食べなくなって衰弱していた。
ランは1997年に東京の上野動物園で生まれ、2012年に横浜市の動物園から移ってきた。
顔立ちや模様の美しさで知られ、他府県からもファンが訪れる人気者だったという。
園は10日、トラ舎の前にランの献花台を設けた。
スマトラトラはインドネシア・スマトラ島に生息し、密猟などで生息数が減っている絶滅危惧種。
国内では現在、16頭が飼育され、みさき公園にはオスの「ブラン」(4歳)がいる。
国内最高齢は、仙台市の八木山動物公園の「クンデ」(12歳)になった。
国内最高齢スマトラトラが大往生 顔立ちの美しさで人気
朝日新聞:2017年12月10日15時03分