大井川鉄道(島田市)が熱烈な鉄道愛好家
「鉄ちゃん」向けのユニーク企画を次々に打ち出し、好評を得ている。
同社の「鉄ちゃん社員」らが
一般の観光客には理解してもらえなくても、鉄道ファンの心をくすぐるイベントを考案。
トーマス人気の裏で、新たな誘客策の模索を続ける。
同社は政府系ファンドの再生支援を受け、新しい経営体制が発足した2015年8月から、
愛好家の要望に応えようとマニアックなイベントを積極的に増やすようにした。
電気機関車に旧国鉄の客車をけん引させる「昭和へタイムトリップ」や、
元南海電気鉄道21000系の特別乗車ツアーは、定員80人超えのヒット企画。
九州ゆかりの蒸気機関車に九州で使用された
「門デフ」と呼ばれる除煙板を期間限定で取り付けた運行も話題になった。
大鉄によると、鉄ちゃんは乗車好きの「乗り鉄」や、
鉄道写真撮影の「撮り鉄」、珍品コレクターの「収集鉄」などに分かれる。
それぞれのかゆいところに手が届くイベントを用意できるかがポイントという。
16年春に行った「長距離鈍行列車ツアー」は新金谷駅−千頭駅間を1日3往復する内容で、
「あなたは全行程を乗りきれるか?総乗車距離223・2キロ、総乗車時間10時間57分」と銘打ち、
乗り鉄にアピール。
第2弾開催につながった。
鉄道ライターの杉山淳一さん(50)=東京都=は
「懐かしさや面白さがいっぱい詰まった企画は大きな鉄道会社ではできない」と
大鉄の発想の転換を評価する。
10月に予定している「西武E31形電気機関車デビュー記念ツアー」では、
途中駅で約30分の長時間停車「ドカ停」を設定し、
ファンに古き良き時代の鉄道の雰囲気を感じてもらう。
広報担当の山本豊福さんは
「思い切った企画の先に、新しい世界が見えてくるかもしれない。今後もお楽しみに」と話す。
■鉄道好き社員が大活躍 愛好家向けイベント
大井川鉄道の愛好家向けイベントは、同社の20〜30代の鉄道好き社員約10人でつくる
ワーキンググループが中心となってアイデアを練り、企画運営事業部がまとめている。
前田忍社長は
「自分には想像できない企画ばかり。本当に大丈夫なのかと思った」と、
社員にアイデアを求めた2年前の就任当初を振り返る。
半信半疑の中で開催に踏み切ると、すぐに鉄道ファンの中で話題になり「びっくりした」という。
前田社長は
「収益に対する貢献だけでなく、従業員の主体性や士気の向上など
会社のマネジメントに必要な部分にも良い影響が出ている」とみる。
写真:10月にデビューする「西武E31形電気機関車」。
http://www.at-s.com/news/images/n41/406853/IP170912TAN000070000_2.jpg
以下ソース:静岡新聞 2017/9/28 17:45
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/406853.html
「鉄ちゃん」向けのユニーク企画を次々に打ち出し、好評を得ている。
同社の「鉄ちゃん社員」らが
一般の観光客には理解してもらえなくても、鉄道ファンの心をくすぐるイベントを考案。
トーマス人気の裏で、新たな誘客策の模索を続ける。
同社は政府系ファンドの再生支援を受け、新しい経営体制が発足した2015年8月から、
愛好家の要望に応えようとマニアックなイベントを積極的に増やすようにした。
電気機関車に旧国鉄の客車をけん引させる「昭和へタイムトリップ」や、
元南海電気鉄道21000系の特別乗車ツアーは、定員80人超えのヒット企画。
九州ゆかりの蒸気機関車に九州で使用された
「門デフ」と呼ばれる除煙板を期間限定で取り付けた運行も話題になった。
大鉄によると、鉄ちゃんは乗車好きの「乗り鉄」や、
鉄道写真撮影の「撮り鉄」、珍品コレクターの「収集鉄」などに分かれる。
それぞれのかゆいところに手が届くイベントを用意できるかがポイントという。
16年春に行った「長距離鈍行列車ツアー」は新金谷駅−千頭駅間を1日3往復する内容で、
「あなたは全行程を乗りきれるか?総乗車距離223・2キロ、総乗車時間10時間57分」と銘打ち、
乗り鉄にアピール。
第2弾開催につながった。
鉄道ライターの杉山淳一さん(50)=東京都=は
「懐かしさや面白さがいっぱい詰まった企画は大きな鉄道会社ではできない」と
大鉄の発想の転換を評価する。
10月に予定している「西武E31形電気機関車デビュー記念ツアー」では、
途中駅で約30分の長時間停車「ドカ停」を設定し、
ファンに古き良き時代の鉄道の雰囲気を感じてもらう。
広報担当の山本豊福さんは
「思い切った企画の先に、新しい世界が見えてくるかもしれない。今後もお楽しみに」と話す。
■鉄道好き社員が大活躍 愛好家向けイベント
大井川鉄道の愛好家向けイベントは、同社の20〜30代の鉄道好き社員約10人でつくる
ワーキンググループが中心となってアイデアを練り、企画運営事業部がまとめている。
前田忍社長は
「自分には想像できない企画ばかり。本当に大丈夫なのかと思った」と、
社員にアイデアを求めた2年前の就任当初を振り返る。
半信半疑の中で開催に踏み切ると、すぐに鉄道ファンの中で話題になり「びっくりした」という。
前田社長は
「収益に対する貢献だけでなく、従業員の主体性や士気の向上など
会社のマネジメントに必要な部分にも良い影響が出ている」とみる。
写真:10月にデビューする「西武E31形電気機関車」。
http://www.at-s.com/news/images/n41/406853/IP170912TAN000070000_2.jpg
以下ソース:静岡新聞 2017/9/28 17:45
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/406853.html