自宅そばにアサガオの観光農園「ホンマ農園」をオープンさせた。
目玉は、紳一さんの亡き母・時子さんが遺したアサガオから突然変異で生まれた新品種「江戸風情」。
青紫と白の絞り模様の気品あふれる品種で、同じ苗から咲いても一花一花、模様が異なるのが特徴で、
紳一さんが涼やかなアーチや垣根に仕立て出迎えている。
時子さんは庭造り名人として知られ、四季折々の花を咲かせては近所の話題を集めていたという。
赤い小さな花「るこう草」も10年以上大切に育てていたが、2009年夏に他界。
一周忌で親戚が集まった時、一人がるこう草の中に、全く風情の違う花を見つけた。
時子さんに代わって花を世話していた光雄さん。
「突然変異を起こさせたのは、花を愛していた妻かもしれない」と思わずにはいられなかったという。
この花を紳一さんが「江戸風情」と命名し、昨年11月には商標登録も行った。
「江戸風情」からはさらに突然変異で全体的に青紫の「江戸風情単色青紫」が誕生。
ほかにも薄紫や濃いピンクの花が生まれているという。
紳一さんは「母が魔法でもかけているのかな」と笑みをこぼす。
本間さん親子は、夏の朝に早起きする喜びを多くの人に届けたいと、昨年からアサガオの販売を本格化。
江戸風情は、午後になると青紫が赤紫へと変化する特徴も備えることから
「変化あさがお江戸風情」として同園や鶴岡市あつみ温泉の朝市などで販売している。
るこう草と「江戸風情単色青紫」はインターネット通販サイトにも出品中だ。
さらに先月、観光農園も開き、毎日6千個余りのアサガオを咲かせている。
紳一さんは
「江戸風情があちこちに咲き、
住む人の心にゆとりが生まれたり、生活が豊かになったりしたらうれしい」と話していた。
観光農園は毎日開園中。
苗(カップは150円〜、鉢は千円〜)の販売は8月12日まで。
写真:先月オープンしたアサガオの観光農園。涼やかな花に彩られたトンネルや垣根が来場者を出迎える
http://yamagata-np.jp/news/201707/13/img_2017071300260.jpg
以下ソース:山形新聞 2017年07月13日 20:14
http://yamagata-np.jp/news/201707/13/kj_2017071300297.php