いつも穏やかな青山が、感情を表に出して話しかけてくることは日頃ほとんどなかったので、とても印象的な出来事でした。

「あなたが方向性を示せないんだったら、このプロジェクトは絶対に失敗する」

そして、ようやく気づきました。
ああ、自分は何をやってるんだろう、と。

翌日すぐに、プロデューサーの齊藤陽介を誘い、二人で蕎麦を食べました。
そして、ここまで出来ているドラゴンクエストXだけど、その結構な部分をやり直しても構わないかと尋ねました。
齊藤は深く考えるでもなく、すぐに了承してくれました。

吉田「僕の席がなくなっていた」