露「領土交渉急がず」 首脳の加速合意2カ月後
https://www.sankei.com/world/news/190903/wor1909030003-n1.html
 日露平和条約締結交渉をめぐり、ロシアが今年1月の国家安全保障会議で「交渉を急がず、日本側のペースで進めない」
との方針を決めていたことが2日、分かった。安倍晋三首相とプーチン露大統領が昨年11月に締結交渉の加速化で合意
した2カ月後の決定で、以後、露側は交渉に否定的な言動を繰り返すようになった。5日には露極東ウラジオストクで
日露首脳会談が予定されており、首相は首脳外交で打開策を見いだす考えだ。
 日露外交筋が明らかにした。同筋によると、ロシアは1月中旬、条約締結交渉を議題の一つとした安保会議を開催。
第二次大戦の結果、北方四島がロシア領となったことを日本が認めることや、性急に交渉を進めず、徹底的な検討が必要
であることなどを交渉方針として決めた。プーチン氏もこの内容を了承しているという。