読売新聞主筆ワタナベ談

 20年くらい前に、Mさんという有名な医師がいて、この人の母親が死んだ時、僕に手紙をくれた。母親が非常に苦しんでいるのを見かねて、ポララミン(アレルギー薬)を静脈注射したら、苦痛なしに直ちに逝けた、つまり人工的に死に至らしめたと。

 考えようによっちゃ非道徳的なのかも知れないが、苦しみながら延命させるっていうのは善じゃないと思うね。」