オーストラリア人修道女拘束は「私が指示」とドゥテルテ大統領が発言
ドゥテルテ大統領は18日、首都圏ケソン市の国軍本部で演説し、16日のオーストラリア人修道女パトリシア・フォックスさん拘束は「自分が指示した」と語った。入国管理局はフィリピン国内で禁止されている外国人の政治的活動への監視を強めており、15日には現政権の麻薬撲滅政策に批判的な欧州社会党のジャコモ・フィリベック副幹事長の入国を拒否していた。
大統領は演説で「比人には比国内で政治的な発言や活動の自由があるが、外国人にはない」と明言。入管に対し、フォックスさんへの事情聴取を行うよう命じたことを明らかにした。さらに「誰が比に滞在でき、誰を国外追放するか決めるのは私だ」とも述べた。
フォックスさんは宣教師ビザで比に滞在し、1990年代から農民の人権保護や農地改革を訴える活動に参加していた。
自宅を訪問した入管により拘束されたフォックスさんは同日中に解放されたが、大統領は引き続き彼女の在留資格について審査するよう入管に指示したとしている。
比における外国人の政治的活動をめぐりカエタノ外務長官は18日、「外国人は政権批判的な活動だけではなく、政権を称賛するような活動も行ってはならない」とし、禁止はすべての政治活動に及ぶことを強調した。
ただし、公式に活動を認められた外国の報道関係者や、フォーラムなどに招待されている場合は例外としたが「活動の内容は発給されたビザによる」と述べた。
フォックスさんが71歳と高齢だったことについても「たとえ12歳でも70歳でも、外国人の政治活動は認められない。それはわれわれの自己決定権を侵害することになる」と念を押した。
外国人の政治活動をめぐっては、2015年、
アジア開発銀行(ADB)の政策に抗議する集会に過去に参加した労組関係者の日本人男性が入国を拒否された例などがある。(伊藤明日香)
まにら新聞
http://manila-shimbun.com/category/society/news237204.html
ドゥテルテ大統領は18日、首都圏ケソン市の国軍本部で演説し、16日のオーストラリア人修道女パトリシア・フォックスさん拘束は「自分が指示した」と語った。入国管理局はフィリピン国内で禁止されている外国人の政治的活動への監視を強めており、15日には現政権の麻薬撲滅政策に批判的な欧州社会党のジャコモ・フィリベック副幹事長の入国を拒否していた。
大統領は演説で「比人には比国内で政治的な発言や活動の自由があるが、外国人にはない」と明言。入管に対し、フォックスさんへの事情聴取を行うよう命じたことを明らかにした。さらに「誰が比に滞在でき、誰を国外追放するか決めるのは私だ」とも述べた。
フォックスさんは宣教師ビザで比に滞在し、1990年代から農民の人権保護や農地改革を訴える活動に参加していた。
自宅を訪問した入管により拘束されたフォックスさんは同日中に解放されたが、大統領は引き続き彼女の在留資格について審査するよう入管に指示したとしている。
比における外国人の政治的活動をめぐりカエタノ外務長官は18日、「外国人は政権批判的な活動だけではなく、政権を称賛するような活動も行ってはならない」とし、禁止はすべての政治活動に及ぶことを強調した。
ただし、公式に活動を認められた外国の報道関係者や、フォーラムなどに招待されている場合は例外としたが「活動の内容は発給されたビザによる」と述べた。
フォックスさんが71歳と高齢だったことについても「たとえ12歳でも70歳でも、外国人の政治活動は認められない。それはわれわれの自己決定権を侵害することになる」と念を押した。
外国人の政治活動をめぐっては、2015年、
アジア開発銀行(ADB)の政策に抗議する集会に過去に参加した労組関係者の日本人男性が入国を拒否された例などがある。(伊藤明日香)
まにら新聞
http://manila-shimbun.com/category/society/news237204.html