(記事元に動画あり)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3043150012052018EA5000/
戸田建設は洋上風力発電機を効率的に設置する専用船を開発した。船が半分沈み浮力を使って
風車を立ち上がらせる。クレーン船を使う従来手法に比べ、4割程度コストを削減できるとみている。
陸上より風が強く土地の制限も少ない洋上風力の導入拡大につなげる。
12日、長崎県五島市で専用船を公開した。船は中堅建設会社の吉田組との合同会社、オフショア
ウィンドファームコンストラクション(東京・中央)が環境省の補助を受けて開発した。
従来は風車をつり上げるためクレーン船を使っていた。専用船は風車をつり上げずに沖まで運び、
船を半分沈ませて浮力で風車を立ち上げる。コスト減に加え大型の風車の設置が可能になる。
強い風を発電に使える洋上風力への期待は高いが、建設のためのクレーン船は国内に4台しかなく
コストの高さが壁になっている。戸田建設は専用船を使い2021年までに五島市沖に9基を稼働させる方針だ。
発電事業者にも貸し出し洋上風力の普及を目指す。