0001しじみ ★
2018/05/01(火) 14:45:55.72ID:CAP_USERSNSを通じて評判となり、全国から注文が寄せられている。
ブックカバーは三百数十ページの文庫本がすっぽり入る。
口金で閉めるため、かばんの中でほかの書類と交じって、本が開きっぱなしになることがない。
「パチン」という口金を閉める音も心地いい。布は古着をほどいて使うことが多く、そのほとんどが一点物だ。
別府さんは福岡県田川市出身。夫の転勤で15年ほど前から宮崎で暮らしている。
子どものころは家庭科が苦手で、友達に提出物を頼んだこともあるほど。
出産を機にベビー用品を自作するようになり、楽しさに目覚め、独学でバッグやポーチなども作り始めた。
父方の祖母に可愛がられたおばあちゃん子。「おばあちゃんの匂いのするものが好き」といい、がま口もその一つ。
ただ、口金と布を接着する技術が難しく、何度も挫折した。
3年ほど前、がま口の小物作りに絞ろうと決心。接着剤で手をベトベトにしながら、独学で技術を身につけた。
2年前から注文を取り始め、インスタグラムなどへこまめに投稿すると、
全国から世代や性別を問わず注文が入るようになった。
「繊細で細やかなつくりに感激しています」
「生地もしっかりしていて丈夫に作られていてびっくりしました」などと評判も上々だ。
一人ひとりとメールなどでコミュニケーションを重ね、相手の持っているざっくりとしたイメージを形にしていく。
布や形を決めるまでに1カ月かかった客も。制作は平均で1日1個のペース。オーダーは3カ月待ちだ。
1個3800円から。夫からは「かかる時間を考えると、元はとれていない」とからかわれるが
「喜んでもらった時に、すべてが帳消しになる」と話す。
「手作りだからこそ、宮崎にいながら全国の人たちとも交流ができる。
これからも自分のペースでゆっくりと作っていきたい」
画像:がま口形のブックカバー
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朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL4S4SR7L4STIPE01L.html