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2018/02/28(水) 05:18:18.55ID:CAP_USER新卒の大学生などの就職活動は経団連が自主的にまとめる指針に沿って行われていて、3月から会社説明会、6月から採用面接が解禁されます。
3月1日は企業側が来年春に卒業する大学生に仕事の内容や採用方法を説明する会社説明会が全国各地で開かれ、就職活動が本格的にスタートします。
大手人材サービス会社「リクルートキャリア」がおよそ1200社の企業に調査したところ、半数以上の企業が去年の採用活動で計画していた人数を採用できなかったと回答しており、ことしも人手不足などを背景に学生優位の「売り手市場」が続く見通しです。
このため、企業の間では優秀な人材を確保しようと新入社員の初任給を引き上げる動きが相次いでいるほか、会社説明会の解禁を待たずに事実上の採用活動に踏み切る企業も見られ、人材の争奪戦が激しくなりそうです。
解禁待たず早くも採用イベント
会社説明会の解禁を待たずに早くも採用イベントを開催する動きも出ています。
27日、東京都内で開かれたイベントには広告業界やインターネット業界の14社から採用の担当者が参加しました。事前の選考をクリアした9人の大学3年生が順番に登場し、5分の持ち時間で自己PR。学生の話を聞いた企業の担当者が「内定レベル」や「1次面接免除」、「いいね」などと書かれた札を上げていきます。
主催者側は、イベントは採用選考の場ではなく企業と学生のマッチングを図るのが狙いだとしていますが、企業の担当者は学生に熱心に質問し、「内定レベル」の札を上げた企業もありました。
参加した企業の担当者は「通常の会社説明会では企業側が一方的に学生に説明するだけだが、われわれのほうから学生にアプローチできる機会は貴重だ」とか「受け身ではよい人材には会えないのでこちらから能動的に活動しないといけない」などと話していました。
イベントを主催した会社の飯田賢平さんは「今は売手市場なので優秀な学生は引く手あまたで、企業の採用競争は激しい。特に採用力が弱いベンチャー企業は大手企業を狙うような優秀な学生へのアプローチに苦戦しているので、出会いの機会を提供している」と話していました。
優秀な人材確保へ 初任給引き上げも
学生優位の「売り手市場」が続く中、企業の間では優秀な人材を確保しようと初任給を引き上げる動きも出ています。
東京・千代田区にある大手情報セキュリティー会社は、学生のスキルや能力に応じて初任給をアップする制度を導入しました。この会社の初任給は学歴を問わず、ボーナスや残業代なども含めて30万840円。これに、国家資格を持つなど高いITの能力がある学生には最大で1万5000円余り上積みするとしています。
また、会社側が用意したハイレベルなITの問題に挑戦し見事正解した学生には、さらに多額の初任給を提示。その場で社長が直接面接して採用するとしています。
「ラック」の西本逸郎社長は、「IT業界は人手不足が特に深刻で初任給の増額に踏み切った。これまでのところ採用は好調で手応えを感じている」と話しています。
厚生労働省の調査によりますと、去年大学を卒業して就職した新入社員の初任給は平均で20万6100円と2年連続で過去最高を更新しました。人手不足を背景に人材の争奪戦が激しくなる中、ことしも初任給アップの動きが広がりそうです。
「大卒者が本格的な減少局面へ 企業に危機感」
リクルートキャリア・就職みらい研究所の岡崎仁美所長は「2019年卒の採用戦線は引き続き企業が極めて高い採用意欲を示している。経済が回っていて人手不足が続くという景気連動型の要因に加えて、今後大卒者が本格的な減少局面を迎えるという構造的な要因もある」と分析しています。
そのうえで「若い人の減少が約束された未来である以上、企業としては今後長く事業を続けていくためにも、今のうちに若い人を一定のペースで採用する力を付けなければならないという危機感が極めて強い」と話していました。
2月28日 5時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180228/k10011345561000.html