https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62001520Y0A720C2EA1000/
日韓亀裂さらに 謝罪像、官房長官「決定的影響」
2020/7/28 19:30 (2020/7/29 7:47更新)

従軍慰安婦問題を象徴する少女像の前でひざまずいて謝罪する像が日韓両国の亀裂を深め
ている。安倍晋三首相をモチーフにしたもので菅義偉官房長官は28日の記者会見で「事実
だとすれば日韓関係に決定的な影響を与える。国際儀礼上、許されない」と批判した。

韓国北東部、平昌にある民間の植物園が設置した。「永遠の贖罪(しょくざい)」と題し、
同園は2016年に設置したと説明している。8月に除幕式を開いて一般公開する予定だった。

8月は14日に文在寅(ムン・ジェイン)政権が定めた「従軍慰安婦の日」、15日に植民地支
配の解放を記念する光復節がある。両国間には日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の延長
や、日本の対韓輸出管理の厳格化の問題もある。
奥薗秀樹・静岡県立大教授は「国民感情を刺激する行為が重なり、日韓関係が負の連鎖から
抜け出せなくなる恐れもある」と指摘した。