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後藤謙次 永田町ライヴ!
【Number 415】
安倍発言で揺れる北方領土返還 政府内に2島、4島の路線闘争
ttp://dw.diamond.ne.jp/articles/-/25137
 新聞の首相動静記事を見ても安倍・プーチン会談の前後に必ず安倍は鈴木と会っている。
 鈴木の「2島プラスアルファ」は16年前に一度は失いかけた自らの思いを込めたリベンジの要素もある。
「安倍総理の時代でしか北方領土問題の決着はない。最後のチャンスだ」
 シンガポール発言語、鈴木のボルテージはさらに上がる。鈴木の盟友でもある元外交官で作家の佐藤優や
元外務省欧亜局長の東郷和彦らも鈴木と同じ立場を貫く。「最低でも2島」の世論形成を主導するのがこの
トリオといえる。
 ただし、この路線は外務省内にある伝統的な4島返還論と真正面からぶつかる。かつての事務次官経験者も
「2島プラスアルファ」に極めて否定的だ。
「外交交渉は期限を区切った方が足元を見られる。そんなにしてまで返してもらわなければならないほど
切羽詰まった状況にはない」
 加えて消極論の根拠には日米同盟への影響を懸念する声がある。
「米ロ関係がこれほど悪い中での日ロ接近は米国を刺激するだけだ」

 2島返還論は「強いロシアに対しては2島を確実に固める(外務省幹部)という狙いがある。一方で4島論は
「今はプーチンの時代かもしれないが、その先に状況が激変する可能性は排除できない。外交は長い歴史の
中で処理していくべき」(外務省OB)という考えがベースにある。「2島プラスアルファ」といっても、「国後、択捉
の放棄」に等しいからだ。