旧日本軍の攻撃を受けた軍人らの子どもでつくる「真珠湾の息子と娘たち」の代表ルー・ラージさん(68)は、
朝日新聞の取材に「色々な感情が混ざり合っている。過去を許したいが、生き残った人たちはまだ苦しんでいる」と語った。
ラージさんは、安倍首相の訪問をフェイスブックで知った。驚きはなかったが、様々な感情が湧いた。
グループには、約4千人の会員がいるという。
軍人だった父親は空襲の際、真珠湾の近くにいた。90歳で亡くなるまで、飛行機が低く飛ぶ音が聞こえると、じっと空を眺めていたという。
「多くの生存者が、12月7日のつらい出来事から癒えずにいます」
許したいという気持ちと、許せないという思いの「中間くらいだ」というラージさんは、「太平洋をはさんで、両方の国が過ちをおかした。
過去から学び、平和な世界を築けるように、両国が手を携えていくことが大切だ」と語った。(平山亜理)
http://www.asahi.com/articles/ASJD6315DJD6UHBI00B.html